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先日の
「リアル臨床2018で感じたこと」https://wp.me/p7u1BV-na
という記事を書きました。
脳出血のクライアントさんとも同様の話題があったので、
シェアしたいと思います。
脳出血のクライアントさんは、
回復期を退院する時期に差し掛かった頃、
選択肢は2つしかなかったといいます。
1つ目は、
現状より運動機能は改善しないので、
その中でできる動作のトレーニングをしていく病院に移ってください。
病院見学ではそこのセラピストより
「機能的な訓練は一切しません」と断言されたそうです・・・。
2つ目は、
介護保険でリハビリを受けてください。
でも、セラピストにしっかり見てもらえる時間はごくわずか・・・。
「これ以上身体機能が伸びないという前提はおかしいだろ?」
という違和感をもっていたクライアントさんは、
病院で障害受容ができていない人と問題児扱いされたそうです。
結局クライアントさんは転院せず退院し、
仕事をしながら週末は名古屋から東京へリハビリをしに通うという
ストイックな生活をされていました。
僕が初めてお会いしたのは発症から1年3ヶ月が経過してからでした。
僕からしたら機能も能力も「伸びしろですね~。」
という感覚しかないような状態だったのですが、
保険内でのサービスを考えるとこのようになってしまうのも、
しょうがないのかもしれません。
ただ、
他の選択肢がないという状態は、
色んな意味で勿体無いですよね~。
心理学者のセリグマンは幸福を下記のように定義しています。
幸福=快楽×意味×没頭
ただ身体機能が上がれば幸福ってものでもありません。
幸福の形は人それぞれでしょう。
そのクライアントさんとは、
現在100キロ完歩するという目標に向かって頑張っています。
すでに一緒に30キロ近く歩いたりしてトレーニングに没頭しています。
その中でベイビーステップだけど目標を達成し、
旨いものを食べながら未来について語り合うという快楽も堪能しています。
その過程や結果は多くの人に希望を与えられるだろうという意味をもってやってもいます。
クライアントさんが脳出血を発症することで抱えてきた葛藤を、
踏まえて乗り越えていくという、
その人しかできないことが大きなモチベーションになっています。
僕らセラピストは、
患者さんにとって幸福になれる選択肢を提供できるように、
団体でも、個々でも活動の幅を広げていく必要があると思う今日このごろです。