
長時間動き続けるためには
呼吸のコントロールも必要なテクニックです。
この大切さがわかると、痛みへの対処も幅が広がるのではないでしょうか?
今回はその理由をいつもより真面目っぽく書いてみました。
呼吸機能の目的ってなんでしょう?
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力学的な側面もあるので一概には言えませんが、
今回の定義は、
「pHのバランスを保つ」
つまり、
「O2とCO2のバランスを保つ」
ことを採用して話を進めます。
身体のどこかに痛みが出ると、
全身が緊張し、
逃避的に代償動作を取るようになります。
アメトークの運動音痴芸人でも、
足つぼマットを踏むと、
滑稽な姿勢・動作になってますよね?
姿勢・動作に変化がでると同時に、
呼吸も非常に大きく影響を受けます。
痛みなどのなんらかのストレスによって、
身体は
「おぅ、なんか問題が起きたな!?」
「なんとかしたらなあかんな〜」
と交感神経優位になります。
つまり警戒モードですよね。
このストレスフルな状態が長く続くことで 、
呼吸のバランスが崩れ過換気症候群の状態となります。
ハイパーベンチレーションってやつですね。
・CO2が過剰に吐き出される。
・多量にO2が肺内に入ってくる。
上記のどちらかによって、
血液・細胞外液・脳脊髄液のpHはアルカリ性になります。
その結果下記が生じます。
・血流の減少
・組織への酸素運搬不足
・筋緊張の増加
・神経系の興奮性の増大
適切なpHでないとこんな変化が起きるんですね〜。
結果的に組織はさらに酸欠になり、
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)が生じる。
痛みでさらに交感神経優位になる。
そして酸欠へ・・・・。
と、
痛みが痛みを助長するプロセスがこんな感じです。
このような状態は、
特別なものではないと思います。
むしろ、臨床では非常に多いんじゃないでしょうか?
長引く痛みや、動作に障害を抱えている人は、
よく呼吸止めてませんか?
よくわからないって人は、
長距離歩いているとこんな自分に出会えますよ!
どうです?歩きたくなってきません?
(はい、もうしつこいですね。すみません(;´∀`))
施術でストレスをとること、
姿勢・動作指導で代償動作の抑制とともに、
呼吸状態にも注意を払うことが、
スムーズなパフォーマンスの改善にも繋がるかもしれませんね。
あと、
個人的にドローイングみたいなトレーニングは僕は否定的な立場です。
個人的な体感として身体のパフォーマンスが落ちる感覚があるからです。
この辺は、気が向いたらまた記事にしたいと思います。
それではまた~。