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上手く歩くために ~ぶん回し修正アプローチ例~
どうも、サワダサンタです。
こんなノリは苦手なので、
早々に本題に入りたいと思います(笑)
脳血管疾患患者さんにおいて、
ぶん回し歩行を修正するのはなかなか難しいですよね。
特に発症から時間が経過していれば尚更です。
奉身塾ではそんな方にも使えるエッセンスをご紹介しています。
実際のクライアントさんの変化動画はこちら
如何でしょうか?
今回お伝えするアプローチ例は脳血管疾患患者さん以外にも応用が可能なものです。
是非とも下記にある内容を御自身の身体で試してみて下さい。
そしてもし「良いな」と思えるようならば患者さんに提供してみて下さい。
具体的アプローチを述べる前に大切なポイントをご紹介しますね。
ぶん回しの運動パターンを改善するには大きく3つコンセプトを用いました。
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筋肉のセンサー化
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背骨の能力を活かす
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全身の連動性を活かす
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筋肉のセンサー化
筋肉の役割は超ザックリというと2つの役割があります。
それは【力源】と【センサー】です。
・【力源】 収縮・弛緩によって力を発揮する。
・【センサー】身体がどの位置にあるか、どこに負荷がかかっているか等の情報を脳へ伝える。
この2つの関係はシーソーの様な関係にあります。
例えば筋肉を【力源】としてガチガチに収縮させまくっている人は、
【センサー】の役割を十分に果たすことができず、自分の身体や環境を認識することができなくなります。
そんな状態では新たな動きを学ぶ余裕はないためトレーニング効果も望めません。
【センサー】を最大化するためには、ゴリゴリの筋力トレーニングではなく身体を感じるトレーニングをしていく必要があります。
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背骨の能力を活かす
背骨は本来、四肢の約9倍も強い力を持っているそうです。
しかし大半の人は四肢に依存した姿勢・動作となり、背骨本来の能力が発揮できない状況です。
例えば、机に寄りかかる姿勢などでは体重を背骨で支えることをせず、
上肢に依存しているということになります。
そんな何気ない姿勢・動作でも習慣化することで悪影響を与える(背骨のパフォーマンスを奪う)可能性があります。
特に麻痺のある方は、「足先が地面に引っかからないように足を出さないと!」等、
過剰に四肢を頑張らせる習慣が身についている場合が多いです。
その結果1. 筋肉のセンサー化で述べたように、
かえって身体が硬くなってしまいパフォーマンスの低下を招いてしまいます。
本来の能力を発揮するためには、背骨をシッカリと動かすこと。
また歩行では【足を使って歩く】ではなく、【背骨を使って歩く】練習が必要です。
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全身の連動性を活かす
では四肢を使わないのか?というと、そういう訳ではありません。
背骨の力をスムーズに伝達するための【テコ】としての大切な役割があります。
一番強い背骨の力を効率よく末端(相手や地面)に伝えるために、自分の身体に存在している線を認識する必要があります。
アナトミートレインなどで紹介されているようなイメージですかね。
あんな感じで力の通るを使えると効率のよい動きが可能となります。
下記に具体的な方法などを文章や動画でまとめてみました。
~臥位編~
●全身の緩みを得る施術
随意筋は無意識に緊張をしています。しかもあらゆる箇所が様々な形で。
なのでセラピストが施術をしている際に、相手を緊張させないというのは実はとても難しい技術なんです。
密かに首などを緊張させている人は多いんですよ。
そんな緊張したままでは施術効果を得ることが難しいですよね?
相手の全身を捉えるように気を遣いながら施術をするということが大切です。
下記の動画ではその一部をご紹介しています。
●背骨の動きを足に伝える感覚を磨く
背骨の力を効率よく足に伝えるためには、
筋肉依存の使い方を止めて、力の伝達する道筋(連動)を覚えてもらう必要があります。
下記の動画ではそのための方法の一部をご紹介しています。
~立位・四つ這い編~
●支持面を感じる
ほとんどの人は【浮足立った】状態で立っています。
意識を支持面である足底に向ける方法の一例を動画でご紹介します。
●背骨の動きを賦活する
人体最大の力源である背骨を動かすためのエクササイズの一つをご紹介しますね。
連続200回位やってみて下さい(笑)
●下肢からの連動を意識したトレーニング
膝の伸展位を保つために必要なのは、大腿四頭筋や殿筋群等ではありません。
背骨の力で下肢を支える感覚を覚えてもらうために下の様なトレーニングをしています。
勿論そのままは出来ないので、レベルを落として提供しています。
この連動ができるようになると、地面に足が接地する際にも滑らかになってきます。
~歩行編~
●背骨をまっすぐに保つ
頑張ろうとすればするほど、全身の色んな所が緊張しやすくなります。
例えば顎は前にでたり、体幹は前傾しやすくなってくるなど。
このような状況では背骨の持つ能力は発揮できなくなります。
これまでのトレーニング効果を発揮するためにも背骨をまっすぐに保ったまま歩行をする必要があります。
そのためのトレーニングはこちらです。
●動かされる足を作るトレーニング
スイングの際に持ち上げるという意識・癖を無くすためには、
下肢がセンサー化された状態(過剰な収縮が抜けている状態)が前提となります。
そのために上述した要素をシッカリとトレーニングした上で歩く練習を開始します。
具体的なトレーニングはトレッドミルで歩く際に足部にセラバンドを装着し、
股関節伸展でセラバンドの張力を意識してもらいます。
その後はセラバンドの収縮力に任せてスイングをするといった感じです。
最後に
動画のクライアントさんとは20キロを一緒に歩くなどをしながら、
100キロウォーキングやホノルルマラソン達成を当座の目標として、
より高度なセッションを行いレベルアップを図っています。
今回ご紹介した内容は勿論全ての方に適応出来るわけではありません。
梗塞・出血部位によっても当然内容は変わるでしょう。
ただとりあえず御自身で実践してみて欲しいんです。
自分の身体で体感したものは、相手に伝える時により強いインパクトを与えてくれるハズです。
正直唯一無二の正解なんでものは存在しません。
自分で感じ、考える能力がセラピストにとって大切な能力だと思います。
この能力は僕にはカラキシありませんでした(T_T)
ただ僕は上記のようなトレーニングを通して、少しずつ色んなアイデアが出るようになってきています。
今回の内容の体感があなたの有意義な財産になることを祈っております。
今回の内容は以上です。
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2017年お付き合い頂き本当にありがとうございました!
来年も色々と不器用ながらアウトプットしていきたいと思いますので、
良かったらお付き合い頂けるとうれしいです。
それでは、メリークリスマス&良いお年を!!
奉身塾 澤田哲也