2026年2月定例勉強会と「丸暗記の神経学」から「明日使える臨床の武器」へ

身体
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2026年2月の定例勉強会は下記のような内容でした。
・脳幹〜脊髄の神経経路と部位別評価指標について
・神経経路からみる疼痛について
・中枢神経系の部位別評価指標について
・隔膜リリース
・ジョイントワーク
・参加者の痛みに対しての治療

皮質脊髄路や網様体脊髄路など養成校で学んだことはあると思います。
しかし記憶に残っていない人も多いのではないでしょうか?

なぜ、学生時代の知識は臨床で活かせないのか?

それは無理もありません。
なぜならただの丸暗記では、非常に脳に残りずらいからです。
どんなものでも、ストーリーやエピソードと結びついたりしないとなかなか覚えられるものではありません。

例えば、
運動器疾患で足の緊張がいくら施術しても緩まない・痛みが変わらないという経験はありませんか?

そのような場合、単に局所のリリースをするのではなく、前庭脊髄路(姿勢制御)の視点を加えるとどう変わるか?という形でお話をしました。
 ・皮質脊髄路という随意的な支配経路に問題があるのか?
 ・それとも外側前庭脊髄路に問題があるのか?
 ・上記を簡単に区別する為の検査はどうするか?
 ・その検査で反応があればどうするべきか?

と言った感じで、各部位ごとに機能神経学的な内容と実際での臨床でのエピソードなどを付け加えながらシェアをしました。
イメージと繋がると忘れにくくなりますし、何より明日からの臨床で試せる形にしたので、次回の受講生の方々の成長が楽しみです☺️

また受講生の痛みもその場はもちろん、翌日も調子良いと言ってもらえて何よりでした。

今回の勉強会でもお伝えしたのですが、臨床で行き詰まった時にこそ立ち返ってほしい考え方があります。それが『要素分解』です。

難渋する症例をどう紐解くか?視点を切り替えるための「要素分解」の重要性

臨床現場において、
「なかなか良くならない・・・」と限界を感じているセラピストの方も多いかと思います。

そこでお勧めしているのが、
「要素に分解する」
という作業です。

難渋する症例を紐解く「3つの視点」として例えると

  • 身体構造: 膜組織、関節、筋肉の状態
  • 神経機能: 伝導路の機能、感覚・運動の出力バランス
  • 環境・生活: 動作エラーの背景にある日常習慣や心理面

このような形でを「分けて考え、繋げて評価する」ことが、改善への最短ルートです。

私の講座では、
身体構造と神経機能に分けて評価をします。
(実際はまだ他にもありますがここでは割愛)

今回の受講生の方の痛みも、
神経機能への施術→身体構造の施術→神経機能の賦活(エクササイズ)
という流れを実際に説明しながら提供をしました。
問題の優先順位にそってアプローチをしていけば、大きな力は不要です。

例えば痛みのある患者さんに対して多くのセラピストの方をみていると、
痛みのある部位周辺のROMなどの柔軟性を改善することを一つの指標とされていることが多いです。

でも、
・遠隔部位の問題があるかもしれません
・循環の問題があるかもしれません
・微小循環の低下があるかもしれません
・神経系の機能の低下があるかもしれません
これらを一つ一つ検証しながら問題を解決していくことが重要です。

「●●法」や「筋膜リリースだけ」といった、手法に固執する思考停止に陥っていませんか? 

目の前の患者さんの反応こそが真実であり、手法はそのための「道具」に過ぎません。
「道具をいかに扱うか?」はこの仕事の醍醐味だと考えています。

相手に合わせて幅広い視点を軽やかに移動できるセラピストになるべく、
これからもメンバーたちと研鑽を続けてまいります。

皆さんは最近、臨床で『視点を切り替えたことで突破口が見えた』経験はありますか? ぜひコメントや現場での感想を教えてくださると嬉しいです。

ご覧いただきありがとうございました!

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