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むち打ちで痛みと頸部の可動域制限のため外出困難となった症例について
お話を進めていきます。
詳細はコチラから
前回の記事で痛みが出ている要因としたのは下記の6つでした。
①全身の過緊張(特に下肢)
②廃用による循環障害
③強い衝撃によるダメージ
④既往歴(評価中に再度聞くと思い出された)
⑤精神面
⑥生活習慣
今回は赤色の部分である③・④について書きます。
③強い衝撃によるダメージについて
受傷時は運転中に側方から強い衝撃を受けたとのことでした。
シートベルトしているのに、
運転席から助手席側の横窓に頭を打ち付けるほどの\(◎o◎)/!
それだけのダメージが果たして頸部だけで収まるものでしょうか?
全身ダメージが回っていると考えるのが普通ではないでしょうか?
ちなみにレントゲン上の所見と症状のある場所は、
デルマトームやスクレロトーム上でのものと一致はしていませんでしたので、
頸椎の神経が原因だと言われるのは疑問ですね。
因みに人体の中で一番衝撃を吸収しやすいと言われている箇所はどこでしょう?
筋肉?
骨?
答えは、水分の多い場所(らしいです。)
つまり心臓や脾臓、肝臓などと言われており、実際硬くなっている事が多いです。
また脳脊髄液を含む頭部・脊柱なんかも同様ですね。
なので、
強い衝撃を受けた事がある場合は、
必ず内蔵や頭部・背骨の硬さをチェックするようにしています。
実際この方もかなりのストレスを持っている状態でしたね。
続いて、
④既往歴についてです。
今回のムチ打ちだけで本当にこの症状が出ているのか?
これを確認する必要があります。
これまで僕はムチ打ちになるようなひどい事故にあっても、
全然症状がない人もいました。
この違いは何なんでしょうか?
オステオパシーでは、
「盲腸のオペをすると40〜50年くらいすると右肩に悪さをしだす」
なんてことが言われてますね。
なので、
ムチ打ちに合う前から、
既往歴によって身体が硬まってしまっていたのではないか?
と考えていました。
でも・・・・・、
問診で聞くと本人は自信満々で、
「これまで怪我なんかしたことない!」
とおっしゃってました。
「盲腸のオペとかでもいいんでほんとに何もないですか?」
と聞いても同様。
そこから身体に触れて評価していくと、
「ああ、そう言えば五十肩に3回くらいなったなぁ」
「ぎっくり腰も何回かやった」
「ドラム缶に足の指挟まれて折れたことがある」
といった感じで出るわ出るわ(笑)
実際に身体に触れると記憶が蘇ってくるようですね。
(タンパク質の持つ特性の一つらしいです)
そんなこんなで、たくさんの既往歴があったから
今回のムチ打ちが最終的な一押しとなってしまったモノと思われます。
なので、
ムチ打ちの治療だけではなく、
過去からの既往歴に対しても対処することで、
身体の硬さ・重さを効率的に減らしていくことが可能となります。
問診だけに頼らず、
身体に触れて違和感を感じる能力を磨くことが大切ですね。
④既往歴(評価中に再度聞くと思い出された)